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適格請求書発行事業者登録番号  T6-4500-0100-1946
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技術基準適合証明取得済で無線局の免許無しに運用することができる低価格データ通信無線機「TRS-1」はRS232データ出力機器に繋ぐだけで簡単に機器間を無線化できます。

「TRS-1」は主に双方向通信用の「TRS-1B」と移動体など使う受信専用の「TRS-1R」があり、用途によって使い分けが可能です。

例えばローカルRTKの場合は主に基地局に「TRS-1B」を、移動局に「TRS-1R」を使用します。RTKの場合、移動局は基本的に受信しか行わないので「TRS-1R」を使用し、距離に応じて高利得アンテナなどを使用します。 機器との通信の場合は、双方向にやり取りが必要な場合は互いに「TRS-1B」を使用します。ただし「TRS-1」は半二重通信ですので、送信がぶつかった場合は一方が破棄されます。

  • 双方向通信用「TRS-1B」
  • 受信専用「TRS-1R」

基地局用「TRS-1B」は半二重双方向通信可能な無線機です。専用のホイップアンテナは指向性無く全方向に安定して送受信可能です。

受信専用「TRS-1R」は受信のみ可能な無線機です。受信専用ですので送信はできません。 その代わり受信専用のためアンテナを目的に合わせて合法的に変更できます。標準では基地局用「TRS-1B」と同じホイップアンテナが付いています。

高利得ダイポールアンテナや特定方向に感度を高めた八木アンテナ等任意にお選びいただけます。

通信距離

通信距離は通信環境や地形で決まります。基本的にアンテナを周りより高く上げると通信距離が伸びます。

見渡しの良い環境※1では平面対平面では約400mの通信可能です※2。基地局設置高を10mにすると、受信側移動体時で約1500m、受信側固定時約3000m※3程度の通信が可能です。受信局に高利得指向性アンテナを付けると最大10km近く通信できる場合があります。

※1  環境の影響を受けやすいので一概に言えません
※2  基地局受信局両方地上1.5mに設置ホイップアンテナ使用
※3  受信局高利得ダイポールアンテナ使用

1対多の同報通信機能

基地局用「TRS-1B」は同報通信が可能です。1台の「TRS-1B」から複数の「TRS-1B」や受信専用「TRS-1R」に同時にデータを配信することが可能です。この機能によりひとつのデータソースを複数の受信側で共有できます。最大で253台まで同時に配信が可能です。


中継機能

基地局用「TRS-1B」は中継通信が可能です。あらかじめ中継ルートを決めておけば、最大10台まで中継してデータを搬送できます。この機能によりより遠くまでデータを配信できます。

※中継通信と同報通信は同一無線間では使えません。

実通信速度と送信タイミング

環境に依存しますがおおむね3400bps (単向通信、エラー訂正無し、25℃)程度での通信が可能です。この通信速度は1秒間に425バイト(半角英数で425文字)程度送信できることを意味します。しかし実際の送信バイト数はデータ入力タイミング、送信タイミング間隔設定や送受信環境でさらに低下します。標準設定時の推奨入力データは1秒周期255バイト以内です。

標準の送信タイミングは0.5秒以上入力データが途切れた場合、または255バイト無線機に入力された場合に送信されます。送信タイミング間隔は設定変更可能です。 一度のデータ量が255バイトを超える場合は データ欠落が発生する場合があります。

本体ケースや接続コネクタは任意指定可能

標準寸法より大きいサイズなら本体ケースのサイズや形状などご要望お受け可能です。また接続配線やコネクタ形状もご指定可能です。

※加工内容により有償の場合有り

専用ソフトウェア付属でかんたん設定

簡単にお使いいただける設定ソフトウェア「TRSset」付属で、無線機の設定も簡単かつ短時間で設定できます。またTRSsetには周辺電波強度をリアルタイムにモニタする「RSSIレベルモニタ」機能により他電波との干渉などもリアルタイムで確認、込み合うチャンネルの回避が可能です。


主な用途

  • ローカルRTK
    →測量業務
    →建設機械の水準管理
  • 機器のリモート制御
    →離れた機械へのコマンド送信
    →有線機器の無線化

仕様

本体

項目 仕様 備考
電源電圧 DC+5.0〜+15 V
消費電流 送信:約60mA 受信:約50 mA 5V使用時
使用温度 -20〜+65 ℃ 温度条件によって到達距離は変動します。
LED 表示 データ、電源
電源コネクタ 角型コネクタ、2線バラ等
外形寸法 標準80×60×160(W×D×H) mm コネクタ、アンテナ長含まず。
本体重量 約300g

インターフェイス部

項目 仕様
通信方式 シリアル通信(RS232C フォーマット)
同期方式 調歩同期(非同期)
データスピード 1200 / 2400 / 4800 / 9600 / 19200 / 38400 / 57600 bps
フロー制御 なし
通信条件 データ長8bit、パリティ無し、1ストップビット
出力レベル 約±5.0V
接続コネクタ DSUB9ピン、バラ線(TX,RX,GND)等

無線部

項目 仕様 備考
技術基準 ARIB標準規格 STD-T67
電波型式 F1D
空中線電力 10mW +20% -50%以内
周波数安定度 ±2.5ppm 以内 -10℃〜+55℃時
アンテナ 1/4λワイヤーアンテナ 受信局は変更可能
通信方式 半二重
変調方式 2値FSK
発振方式 PLLシンセサイザ方式
無線間通信速度 9600bps
周波数範囲 429.2500MHz〜429.7375MHz
1216.0375MHz〜1216.4875MHz
1252.0375MHz〜1252.4875MHz
チャンネル数 19ch ch 間隔25kHz
受信時副次発射強度 -60dBm 以下
受信感度 -102dBm パケットエラー率
0.1%(1packet=255byte)
キャリアセンス閾値 4.47μVEMF 以下 4.47μVEMF=
-100dBm(50Ω)

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