KSシリーズ 取扱説明書

機器のローカルIPアドレスを固定したい

本項では、機器のローカルIPアドレスを指定する手順を記載しています。
機器のローカルIPアドレスを固定しないまま使用すると、ルータの再起動などで機器に割り当てられるローカルIPアドレスが変動した場合にKSAppでの再登録が必要になります。
遠隔操作設定を行う場合は必ず機器のローカルIPアドレスを固定してください。
使用するデバイスの画面はOSや機種によって異なります。ご不明な点はお使いのデバイスのメーカーにお問い合わせください。

①使用できるローカルIPアドレスを調べる

機器のローカルIPアドレスが他のネットワーク機器のものと重複すると正常に動作しないため、WindowsPCをお持ちの場合は使用したいIPアドレスが他の機器と重複していないかをあらかじめ確認してください。

  1. ローカルIPアドレスの調べ方を参考に、機器と同じネットワークにあるデバイスのIPアドレスを調べます。
  2. WindowsPCでコマンドプロンプトを起動し、「ping 192.168.*.**(調べたいIPアドレス)」と入力します。コマンドプロンプトの場所がご不明な場合は、画面下の検索欄より「コマンドプロンプト」と検索してください。
    「192.168.*.」までは手順1で調べたデバイスのIPアドレスと同じ番号を指定します。最後の「**」には使用したい番号を指定します。
    通常、200番以降は空いている場合が多いため、「192.168.*.200~254」の番号でお試しください。
  3. 「宛先ホストに到達できません。」と表示された場合、どのネットワーク機器にも使用されていないIPアドレスなので機器に割り当てることができます。
    応答があった場合はすでに別のネットワーク機器に割り当てられているため使用できません。

[例]手順1で調べたデバイスのIPアドレスが「192.168.1.10」だった場合

C:\Users\***>ping 192.168.1.200

192.168.1.200 に ping を送信しています 32 バイトのデータ:
192.168.1.37 からの応答: 宛先ホストに到達できません。
192.168.1.37 からの応答: 宛先ホストに到達できません。
192.168.1.37 からの応答: 宛先ホストに到達できません。
→192.168.1.200は機器に割り当て可能

C:\Users\***>ping 192.168.1.170

192.168.1.170 に ping を送信しています 32 バイトのデータ:
192.168.1.170 からの応答: バイト数 =32 時間 =1ms TTL=64
192.168.1.170 からの応答: バイト数 =32 時間 =1ms TTL=64
192.168.1.170 からの応答: バイト数 =32 時間 =1ms TTL=64
192.168.1.170 からの応答: バイト数 =32 時間 =1ms TTL=64

192.168.1.170 の ping 統計:
パケット数: 送信 = 4、受信 = 4、損失 = 0 (0% の損失)、
ラウンド トリップの概算時間 (ミリ秒):
最小 = 1ms、最大 = 1ms、平均 = 1ms

→192.168.1.170は機器に割り当て不可

②IPアドレスの設定をする

KSAppから機器の設定をします。

  1. KSAppを起動し、端末に機器を登録します。
  2. 機器リストの編集を押します。
  3. [IPアドレスを固定する]にチェックを入れます。チェックを入れると、端末が接続しているネットワークのIPアドレス(Wi-Fi操作用アドレスが未入力の場合は末尾*表記)、ゲートウェイ、サブネット、DNSが表示されます。
    ローカルIPアドレスの調べ方を参考にこれらの情報が正しいか確認してください。
  4. IPアドレスの末尾を手順1で調べた番号に変更します。
  5. 適用を押します。
  6. 下記の文章が表示されたら「はい」を選択します。
  7. 機器を再起動すると設定が反映されます。設定反映後に登録した機器の接続ができなくなった場合は、登録されている機器を一度削除してから再登録をお試しください。