Tellusには最初からさまざまなオプションが標準で搭載されていますが、さらにいくつかの有料オプションを追加することもできます。
ビーコン発信機能
GPS首輪を取り付けた動物がどこにいるのかを把握するためにはVHFビーコン機能(テレメトリ)を使用します。
指向性アンテナとテレメトリ用レシーバーを使用し、VHFビーコンがどちらから発信されているのか方向を特定しながら近づきます。発信する時刻はソフトウェアTPM3で設定できるため、必要以上にバッテリーを消耗する心配はありません。
さらに動物の活動状況・生死の判別もVHFビーコンの発信間隔で把握することが可能です。
アクティビティセンサー
アクティビティセンサーはテレメトリに使用するVHFビーコンの発信間隔を変化させて活動状態を把握する標準オプションです。活動状態によって発信間隔が変化するため、その状態によってバッテリーの寿命が変化します。
モータリティ(死亡)センサー
モータリティセンサーはテレメトリに使用するVHFビーコンの発信間隔を変化させて生死の状態を把握する標準オプションです。首輪が動かなくなってから一定時間が経過すると起動し、死亡状態であることを知らせます。また、ダウンロードしたデータにも「Mortality」と記載されます。
ドロップオフ(自動脱落機能)
データ収集の完了した首輪を回収するために再度調査対象の動物を捕獲するのは、非常に困難な作業です。そのため、タイマー式あるいはリモートコントロールによるドロップオフ(脱落)機能をオプションで装備することができます。
● タイマーによるドロップオフTPM3を使用して、あらかじめ脱落するまでの日数を指定します。カウントダウンは首輪のマグネットスイッチを取り外した時から開始され、再びマグネットを取り付けるとリセットされます。
● リモートコントロールによるドロップオフUHF無線送受信機 RCD-04を使用しドロップオフ信号を送信して、首輪を脱落させます。実行するためには、RCD-04の有効範囲(約500m〜2km前後)までTellusに近づく必要があります。
● 輸入許可申請費用ご負担のお願い上記の流れの中で、首輪輸入時に税関のある都道府県に対して輸入許可申請が必要になり、この費用が輸入貨物1件につき12,000円かかります。さらに、通関の際の火工品に対する諸費用も別途かかります。お見積り時に計上させて頂きますので、あらかじめご了承ください。
UHF無線通信オプション
Tellusシリーズには本体を回収せずにUHF無線を利用してデータをダウンロードできる機能が標準で搭載されています。
イリジウム衛星通信と併用することも可能です。
イリジウム衛星通信オプション
衛星ダウンロードオプションは、イリジウム衛星を使い遠く離れた地点にある首輪から位置データを専用webページで確認、またはメールで受け取ることができるオプションです。
またGoogleMapベースのwebサービスで、地図上に作った任意の範囲に首輪を装着した動物が入った(または出た)時にメールで通知が来るGEOフェンス機能や、インターネット経由でGPS取得スケジュールの変更やドロップオフをおこなう双方向通信機能もあります。
バッテリサイズは1C以上から搭載可能です。
※首輪を使用してもしなくても、毎月月額使用料(またはサーバ維持費)がかかります。
首輪がGPS衛星から位置情報を取得し、そのデータ数が一定量(ユーザが設定)蓄積されると、首輪からイリジウム衛星へデータの送信がおこなわれます。通信状態の悪い場所で送信が失敗した場合は、条件が良くなった時点で再送信されます。イリジウム衛星に送られたデータはそのままスウェーデンにあるFollowit社のデータサーバに送られ、そこで保管されます。メール送信設定をしている場合は、データサーバにデータが送られた時点でメールの送信がおこなわれます。
首輪内部に蓄積されたデータは、衛星通信をおこなったあとでも削除されずそのまま保管されます。