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Tellusには最初からさまざまなオプションが標準で搭載されていますが、さらにいくつかの有料オプションを追加することもできます。

標準オプション(無料)
  • ビーコン発信機能
  • アクティビティセンサー
  • モータリティ(死亡)センサー
  • UHF無線通信
追加オプション(有料)
  • ドロップオフ(自動脱落)オプション
  • イリジウム衛星通信

ビーコン発信機能

GPS首輪を取り付けた動物がどこにいるのかを把握するためにはVHFビーコン機能(テレメトリ)を使用します。

指向性アンテナとテレメトリ用レシーバーを使用し、VHFビーコンがどちらから発信されているのか方向を特定しながら近づきます。発信する時刻はソフトウェアTPM3で設定できるため、必要以上にバッテリーを消耗する心配はありません。

  • データ収集完了時のTellus本体の回収作業
  • 調査対象動物への接近
    (追跡調査・リモートドロップオフの起動)

さらに動物の活動状況・生死の判別もVHFビーコンの発信間隔で把握することが可能です。

活動状態:60ppm(毎分60回の間隔で発信)
休止状態:40ppm(毎分40回の間隔で発信)
死亡状態:80ppm(毎分80回の間隔で発信)

アクティビティセンサー

アクティビティセンサーはテレメトリに使用するVHFビーコンの発信間隔を変化させて活動状態を把握する標準オプションです。活動状態によって発信間隔が変化するため、その状態によってバッテリーの寿命が変化します。

モータリティ(死亡)センサー

モータリティセンサーはテレメトリに使用するVHFビーコンの発信間隔を変化させて生死の状態を把握する標準オプションです。首輪が動かなくなってから一定時間が経過すると起動し、死亡状態であることを知らせます。また、ダウンロードしたデータにも「Mortality」と記載されます。

ドロップオフ(自動脱落機能)

データ収集の完了した首輪を回収するために再度調査対象の動物を捕獲するのは、非常に困難な作業です。そのため、タイマー式あるいはリモートコントロールによるドロップオフ(脱落)機能をオプションで装備することができます。

● タイマーによるドロップオフ

TPM3を使用して、あらかじめ脱落するまでの日数を指定します。カウントダウンは首輪のマグネットスイッチを取り外した時から開始され、再びマグネットを取り付けるとリセットされます。

● リモートコントロールによるドロップオフ

UHF無線送受信機 RCD-04を使用しドロップオフ信号を送信して、首輪を脱落させます。実行するためには、RCD-04の有効範囲(約500m〜2km前後)までTellusに近づく必要があります。

2013年2月に改正された火薬類取締法によりGPS首輪は「動物生態調査用遠隔測定発信器」として定義され、脱落装置(ドロップオフ)付きのGPS首輪は「火工品」という扱いに変わりました。

それに伴い、脱落装置(ドロップオフ)付きのGPS首輪に関しましては、販売経路およびお客様のご購入の方法が変わります。火工品の販売が可能な火薬販売店に輸入代行をお願いし、お客様のご発注およびお支払いもそちらに対しておこなっていただくことになります。見積、サポート等は今まで通りティンバーテックが担当します。

注:脱落装置(ドロップオフ)の無い首輪の場合は、火薬が含まれていないため、従来通りティンバーテックでの販売が可能です。

またお客様には、納品の際に必要となります「火薬類譲受許可証」を都道府県の窓口に申請していただきます。「火薬類譲受許可証」を取得されましたら、火薬店宛に原本をご郵送ください(送り先については別途お知らせいたします)。許可証は納品時に製品に同梱してご返送いたします。

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● 輸入許可申請費用ご負担のお願い

上記の流れの中で、首輪輸入時に税関のある都道府県に対して輸入許可申請が必要になり、この費用が輸入貨物1件につき12,000円かかります。さらに、通関の際の火工品に対する諸費用も別途かかります。お見積り時に計上させて頂きますので、あらかじめご了承ください。

UHF無線通信オプション

Tellusシリーズには本体を回収せずにUHF無線を利用してデータをダウンロードできる機能が標準で搭載されています。

イリジウム衛星通信と併用することも可能です。

  • TPMで設定
    専用ソフトウェアTPMに、首輪のドロップオフIDを入力します。
  • IDを送信
    UHF信号有効範囲(約500m〜2km)前後まで接近して、RCD-04でIDを送信します。
  • データの受信
    接続確立後、自動的にRCD-04に接続したPCにデータがダウンロードされます。

イリジウム衛星通信オプション

衛星ダウンロードオプションは、イリジウム衛星を使い遠く離れた地点にある首輪から位置データを専用webページで確認、またはメールで受け取ることができるオプションです。

またGoogleMapベースのwebサービスで、地図上に作った任意の範囲に首輪を装着した動物が入った(または出た)時にメールで通知が来るGEOフェンス機能や、インターネット経由でGPS取得スケジュールの変更やドロップオフをおこなう双方向通信機能もあります。

バッテリサイズは1C以上から搭載可能です。

※首輪を使用してもしなくても、毎月月額使用料(またはサーバ維持費)がかかります。


● 衛星オプションの仕組み

首輪がGPS衛星から位置情報を取得し、そのデータ数が一定量(ユーザが設定)蓄積されると、首輪からイリジウム衛星へデータの送信がおこなわれます。通信状態の悪い場所で送信が失敗した場合は、条件が良くなった時点で再送信されます。イリジウム衛星に送られたデータはそのままスウェーデンにあるFollowit社のデータサーバに送られ、そこで保管されます。メール送信設定をしている場合は、データサーバにデータが送られた時点でメールの送信がおこなわれます。

首輪内部に蓄積されたデータは、衛星通信をおこなったあとでも削除されずそのまま保管されます。