機器にはモータの開閉幅を感知する機能がないため、指定された秒数で開閉を行います。
下記を参考に、用途に合わせて調整を行ってください。
開強度と最大動作時間で、1回の開動作にかかる時間を調整できます。
最大開閉幅を大きくしない時期は開強度設定の数値を小さくし、全開になるまでの時間を長くすることができます。
下記の計算式や例を参考に、開強度と最大動作時間を変更してください。
開強度で調整できるのは開動作のみです。閉動作時は最大動作時間の設定に従って動作します。
最大動作時間はKSApp(高度な設定)またはブラウザの[開閉動作設定]にあります。
開強度設定はKSApp(高度な設定)のその他設定にあります。
モータ1回の開動作にかかる時間は、以下の式で計算できます。
最大動作時間[秒]×開強度[倍]×管理温度との差[℃] 10
※実際は最大動作時間で停止します。
工場出荷時は、最大動作時間30秒、開強度設定10倍に設定されています。
管理温度より1℃高い→ 30[秒]×10[倍]×1[℃] 10 =30[秒]
管理温度より2℃高い→ 30[秒]×10[倍]×2[℃] 10 =60[秒]
管理温度より2℃高い場合、計算上は1回の計測につき60秒開動作をすることになりますが、最大動作時間が30秒に設定されているため30秒で動作が停止します。
モータのリミットの上限または下限で停止するまで下記の流れを繰り返します(下記は管理温度を15℃に設定した例)。
最大動作時間を20秒、開強度設定を10倍に設定した場合、下記のように開動作が行われます。
管理温度より1℃高い→ 20[秒]×10[倍]×1[℃] 10 =20[秒]
管理温度より2℃高い→ 20[秒]×10[倍]×2[℃] 10 =40[秒]
管理温度より2℃高い場合、計算上は1回の計測につき40秒開動作をすることになりますが、最大動作時間が20秒に設定されているため20秒で動作が停止します。
モータのリミットの上限または下限で停止するまで下記の流れを繰り返します(下記は管理温度を15℃に設定した例)。
最大動作時間を30秒、開強度設定を1倍に設定した場合、下記のように開動作が行われます。
管理温度より1℃高い→ 30[秒]×1[倍]×1[℃] 10 =3[秒]
管理温度より2℃高い→ 30[秒]×1[倍]×2[℃] 10 =6[秒]
モータのリミットの上限または下限で停止するまで下記の流れを繰り返します(下記は管理温度を15℃に設定した例)。