ここではGlobalstar通信についてのよくある質問と回答を掲載します。下のリストから質問項目を選ぶと、それぞれの回答部分へジャンプします。

1）Globalstar通信とイリジウム衛星通信との違いは何ですか？
2）どうやってGlobalstar通信を使ってデータを受信すればいいのですか？
3）Globalstar通信でアクティビティデータを受信することはできますか？
4）Globalstar通信を使うと、どれくらいの数の位置情報を取得することができますか？
5）通信料はどうやって支払えばいいのですか？

Globalstar通信もイリジウム衛星通信も両方とも、商用の通信衛星を経由して首輪から直接ユーザーへデータを送信することができる通信オプションで、通信可能エリア、メッセージサイズ、データ転送の確認の有無、通信料、通信の繋がりやすさなどで違いがあります。双方向通信が可能なのは、イリジウム衛星通信だけです。またその他にもイリジウム衛星通信は、Globalstarよりも有利な機能がいくつかあります。ただ、イリジウム衛星通信用のモデムはGlobalstar通信用の物と比べるとかなり大きく、重量もあるため、ある程度身体の大きな動物にしか装着させることができないという欠点があります。装着予定の動物に対して、どちらの通信オプションを適用した方が良いか迷われた際には、販売店にご相談ください。

首輪から送信されるメッセージには1通につき1〜2個の位置情報データが含まれます。Globalstar通信は片方向通信のため、通信衛星がメッセージを受信できたかどうかを首輪側で判断することができません。首輪を装着した動物が森林地帯や通信可能圏外にいた場合にメッセージの送信が実行されると、通信衛星にメッセージが届かず、ユーザーはそのメッセージを受け取ることができなくなる可能性が高くなります。それをなるべく防ぐために、Globalstar通信では同一のメッセージを複数回送信し、通信衛星の受信確率を高めます。データ自体は全て首輪内部のメモリに保存されるため、失われることはありません。首輪の回収後に欠けた分のデータを直接読み込むことが可能です。通信衛星で受信したメッセージは、Globalstarのシステムを経由してVECTRONIC Aerospace社のサーバーに届き、その後ユーザーから指定されたメールアドレスへデータが転送されます。

現在のところ、GSM通信ではデータサイズが大きすぎるためにアクティビティデータを受信することはできません。アクティビティデータはUHF無線通信か、もしくはケーブルを使った有線接続でのみダウンロードすることができます。

Globalstar通信を行うためには通信衛星までの間に障害物が一切無い環境が必要で、樹木などの障害物があるとメッセージが通信衛星に届かない可能性が高くなります。メッセージ1通に位置情報が1つしか含まれていない場合には、データ容量が少ないため比較的通信が届きやすくなります。位置情報が2つ含まれている場合には、その分データ容量が大きくなるため、通信が中断される可能性もあります。イリジウム衛星通信と違ってGlobalstar通信では首輪はデータ転送が成功したかどうかの確認を行わないため、メッセージ1通あたりの位置情報の数についての設定はイリジウム衛星通信よりも重要になります。

Globalstar通信の契約を結ぶと、その時点でまず契約料金が発生し、さらに1ヶ月ごとに利用の有無に関わらず月額基本料金が、利用するとその分の通信料が発生します。これらの料金は、販売店から2〜3ヶ月に一度、請求書が郵送されます（契約料金は最初の1回のみです）。Globalstarの最低契約期間は1年間で、1年経過後はいつでも販売店へ連絡をすることで契約を終了することができます。ただし、契約終了の連絡が月末だった場合、翌月の月額基本料金が発生する場合がございますため、なるべく早めにご連絡ください。