ここではGSM通信についてのよくある質問と回答を掲載します。下のリストから質問項目を選ぶと、それぞれの回答部分へジャンプします。
1)GSM通信は、どのような使い方ができるのですか?
2)購入したGPS首輪用に別途SIMカードを入手する必要がありますか?
3)GSM通信経由でメールを受け取るには、どうすればいいですか?
4)SIMカードの利用を中止することができますか?
5)この1週間、首輪からSMSが届きません。1日に1回SMSを送信する設定にしていて、これまではできていました。何が悪いのでしょうか?
6)GSM通信でアクティビティデータを受信することはできますか?
7)週末だけGSM基地局の電源を切るということはできますか?
GSM通信を使うと、データを受信するだけではなく新しい設定を首輪に送信することも可能になります。首輪はデータの送信後、新しく送られた設定がある場合に備えて一定時間受信待機状態になります。首輪がデータの送信を行っていない時には、首輪とGSMで通信することはできません。アクティビティモードの変更などの新しい設定を受信すると、首輪は設定を変更した旨の通知メッセージを送信します。スケジュールの変更については、確認することができません。送信できるデータの最大サイズは109バイトまでなので、あまり複雑なスケジュール設定を送信することはできません。そういったスケジュール設定を適用したい場合には、そのスケジュールを適用したい日程に合わせてこまめにスケジュール変更を送信する必要があります。詳しくはマニュアルをご覧ください。設定変更のため送信されたSMSは、プロバイダのサーバに2〜3日保管されています(保管期間はプロバイダによります)。もしこの間に変更通知が届かなかったり、スケジュールが変更されていないようであれば、もう一度新しい設定を送信してください。
はい、首輪用のSIMカードを購入していただく必要があります。プロバイダに関しては、ご使用の条件に合った会社と自由に契約していただくことができます。メーカーで首輪を製造し稼働テストを行う際に必要となるため、International Roamingオプションだけはプロバイダとの契約時に付けるようにしてください。首輪が納入された後は、このオプションは解約していただいて結構です。気を付けていただきたいのは、首輪を装着した動物が季節ごとの移動などを行わず、さらに通信を行うために常にドイツ国外のネットワークを利用しなければいけない場合は、メーカーの基地局を利用することができず、ユーザー自身で基地局を用意しない限りデータを受信することができません。ご注意ください。
首輪から送信されるSMSには1通につき1〜8個の位置情報が含まれています。このSMSは、まず送信地近くのショートメッセージサービスセンターに送られ、その後メーカーまたはユーザーが用意した基地局に転送されます。SMSがきちんと受信されたかどうかは毎回確認され、上手くいかなかった場合には次の送信スケジュールの際にもう一度送信を実行します。送信地からユーザーの端末までの間に複数の異なるネットワークが使われている場合、SMS送信のプロセスで受け渡しが上手くいかなくなり届かなくなる場合があります(確率は5%以下です)。メーカーの基地局を利用する場合、メーカーは全てのデータをユーザーの指定したメールアドレス宛に送信します。届いたメールは、ソフトウェアGPS PLUSまたはGPS PLUS Xで管理され、利用可能なデータ形式にエクスポートされます。ユーザー自身が用意した基地局を利用する場合は、SMSは基地局に届き、ソフトウェアGPS PLUSまたはGPS PLUS Xを使って基地局から直接データを読み込みます。
しばらく利用していない(メールの送受信を行っていない)SIMカードの場合、契約内容によってはプロバイダ側で利用を停止する場合があります。プロバイダがSIMカードの利用状況を正しく把握しているかどうか、定期的に確認するようにしてください。もしSIMカードの利用を停止させられた場合は、すみやかにプロバイダへ問い合わせてください。SIMカードは首輪の内部に組み込まれているため、基本的には交換することができません。もしどうしても交換する必要がある場合は首輪の電子筐体部分を解体して取り出すこともできますが、それにより首輪はある程度の物理的なダメージを負いますので、その際はご了承ください。
いくつかの理由が考えられます。まずは、首輪を装着している動物が移動してGSMの通信圏外に入ってしまったためにSMSが送信できていないという可能性があります。動物が移動することで通信圏内に入れば、SMSの送信スケジュールに従ってそれまで送信できなかった分のSMSも含めて全てのSMSが、データ量によっては数回に分けて送られます。次に、スケジュールを確認してください。もしかするとスケジュールの変更が行われていて、新しいスケジュールではまだ送信するタイミングではないのかもしれません。別の理由としては、首輪またはユーザーのGSM基地局がプロバイダの認証から外れてしまっているという可能性も考えられます。プロバイダにご確認ください。これらの原因が当てはまらない場合には、フィールド上で首輪から発信されるビーコンを確認してください。もしかするとバッテリが消耗していて、ビーコンが低バッテリ信号に切り替わっているかもしれません。または首輪本体に何らかの異常が発生している可能性もあります。外から見て物理的な破損が無いかどうか確認してみてください。原因がどうしても分からない場合は、いちばん最後に取得したデータ(SMSの生データ)を販売店へお送りください。販売店からメーカーへ調査を依頼し、考えられる原因と対処方法について問い合わせます。
現在のところ、GSM通信ではデータサイズが大きすぎるためにアクティビティデータを受信することはできません。アクティビティデータはUHF無線通信か、もしくはケーブルを使った有線接続でのみダウンロードすることができます。
基地局の電源を切ると、SMSを受信することができなくなります。プロバイダによっては、送信されないままサーバ内部に溜まったSMSは数日経過した後に削除されます。基地局の電源を入れると、サーバに溜まっていた全てのSMSを受信しますが、基地局内部のストレージはだいたい40通のSMSしか保存できない程度の容量しかないため、一度に全て受信して処理することができない可能性があります。基地局でSMSの処理を行う際は、基地局とパソコンを接続した状態にしておくことが必要です。そうしなければ受信したSMSは処理することができないまま削除され、またそのデータは首輪から再送されることはありません。ご注意ください。