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UHF IDタグは同種間または異種間での関わりを研究するために作られた、小さくてバッテリ効率の良い安価なセンサーです。このIDタグはどんな種類の首輪にも取り付けることができ、さらにVERTEX Plus首輪と連携させることもできます。また、数種類のセンサーとVHFビーコン発信オプションを搭載することが可能です。それぞれのセンサーで取得したデータは、設定に従ってIDタグからVERTEX Plus首輪へUHF無線通信で転送され、首輪内部に保存されます。IDタグの最大通信距離は約130メートルですが、調査内容に合わせてその距離を調整することもできます。

  • 筐体:必要に応じた形に指定可能。右の写真は1CバッテリにIDタグ(70mm×25mm×45mm)を取り付けた場合のデザイン例です。
  • 重量:120g以上
  • バッテリ寿命:18〜36ヶ月(バッテリサイズとスケジュール設定によって変動します)
  • VHFビーコン
    • 周波数:130〜400 MHz(発注時に指定)
    • 出力:+10 dBm
    • パルス幅:12 ms

離別感知センサー

離別感知センサーは動物の母子関係の研究用として開発されたセンサーですが、群れの中での力関係を調査するのにも利用可能です。VERTEX Plus首輪では、設定により最大8台までのIDタグを登録して、一定周期ごとに信号をモニタリングすることができます。1時間以上IDタグからの信号が受信できなくなった時点で、首輪は信号を受信できなくなったIDタグが「遠く離れた」と判断し、離別イベントを記録します。首輪に衛星通信オプションが搭載されている場合には、この時点で離別メッセージの送信も行います。IDタグから出力される信号には、ID番号だけではなく装着している個体の生死に関する情報も含まれています。個体が死亡すると、通信スケジュールに関わりなく自動的に首輪にその情報が送信されます。

IDタグでは離別感知センサーで以下の動作が行われます。

  • アクティビティセンサーで動きを観察して、個体の生死を確認します。
  • GPS首輪にID番号と個体のステータス(生死)情報を送信します。
  • 個体が死亡した場合、VHFビーコンをモータリティ信号に切り替えます。

GPS首輪側では、以下の動作が行われます。

  • 各位置情報ごとに、登録済みのIDタグからの信号が受信できているかどうかの情報を保存します。
  • 衛星通信オプションが適用されている場合、IDタグの受信可否のリストと各ステータス(生死)情報を送信します。
  • 個体が死亡した場合、モータリティメッセージの送信を行います(オプション)。

使用例

  • Mother-Offspring Behaviour:いつ母親である個体が子供の傍を離れたか、どれくらいの距離を離れたか、子供が死亡した場合は何が起こったのかを調べます。
  • Inter Group Dynamics:群れの仲間は常にお互いの傍にいるか、離れる場合もあるか、離れた場合にはどれくらいの距離にいるか、群れの個体が死亡した場合は他の個体に何か反応があるかを調べます。

子鹿用首輪 Fawn Collar

子鹿用首輪は、子鹿にUHF IDタグを装着させるために設計された首輪です。首輪は非常に軽く、何層にも重ねた弾力のある素材を絹糸で縫い止めて作られており、摩耗や時間、気候により糸がほどけて、重ねた部分が開いていく仕組みになっています。これにより、子鹿の成長とともに首のサイズが変わっても、首を締め付けることなく装着させ続けることができます。

  • 筐体サイズ:33mm × 31mm × 25mm
  • ベルト幅:30mm
  • ベルトサイズ:ユーザーで指定可能
  • 重量:56g(ベルトサイズが24〜33cmの場合)
  • バッテリ寿命:10〜26ヶ月(設定により変動)

UHF IDタグを使った接近感知センサー

接近感知センサーはUHF無線通信オプションを適用しているVERTEX Plus首輪の機能のひとつで、被捕食動物などに装着されたUHF IDタグから発信される信号を受信することで、以下のような動作を行います。

  • UHF IDタグからの信号を受信した日時と信号強度の保存
  • 受信したIDを衛星通信(オプション)を利用して送信
  • IDタグからの信号を受信している間、自動的にGPS測位スケジュールを接近時用のものに変更(オプション)

接近感知センサーを利用することで、同種間、異種間、捕食-被捕食動物間での調査で、「どの動物同士が」「どの時間帯に」「どれくらいの時間」接触(接近)するか知ることができます。

 

使用例

  • 捕食動物と被捕食動物の関係調査:捕食動物が、どのくらいの頻度で被捕食動物に近寄るか、またどのくらいの頻度で捕食するか、その場にどれくらいの時間留まるかを調べます。
  • 人間の生活と野生動物との関係調査:家畜が捕食動物にとって実際に被捕食動物となり得るのかどうかを調査し、捕食動物が近付いてきた際に、捕食動物自身と家畜がどのような行動を取るか観察します。
  • 個体同士の関わりの調査:生物群の中でどの個体がそれぞれ干渉し合うかを調査し、互いの距離が近付いた時にGPS測位の間隔を狭め、より正確な動作やアクティビティパターンの情報を収集します。
  • 競争の調査:どの種類の動物が同じエリアで暮らしているか、そして互いに定期的に遭遇するかどうかを調査します。
  • 疫学の調査:個体同士の接触パターンと、病気の感染パターンとの関係を調査します。
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